ミニマムインターベーションとは!
こんばんは!目黒線奥沢駅前2Fで6月4日に歯科医院を開業予定のKEI dental clinic okusawa@院長 羽場敬祐です。
皆さんお加減いかがですか?
医院の内装工事が順調に進んできております。医院が形になってきて身が引き締まる思いです!あと1ヶ月頑張ります!
今日はミニマムインターベーションという言葉についてです。これは数年前から歯科業界ではよく叫ばれている言葉です。
ミニマムインターベーションとは、削る、抜くなどの歯に対する治療を最小限にとどめて、できるだけ歯を残そうとする考え方です。
しかし、この言葉の意味を間違えるとアンダートリートメント(虫歯や歯周病を取り残す)になる場合もあります。
しっかりとした治療を行うことにより、再治療を防ぐことが何度も歯を削らなくて済み本当の意味でのミニマムインターベーションではないかと考えております。
今日の写真はクラウンの再治療を希望された患者さんです。
60歳代女性 主訴は被せものが取れたので新しく被せてほしい。
写真1(左)クラウン(被せ物)を外したところです。カリエス(黒いところと茶色ところは虫歯)も進んでおり再治療するには多くの歯を削ることになります。また、歯肉の中に埋まっている歯根までカリエスが進んでいるようです。
写真2(中央)根尖側移動術(apically positioned flap)を行っております。部分層弁によるフラップの剥離を行い(これがかなり高度)骨外科処置を行い歯根部のカリエスを除去することができます。
写真3(右)元々の歯肉の位置をズラして縫合を行っています。ここの縫合する位置がかなり重要です!この縫合を行うことにより、歯根部のカリエス(虫歯)を除去するだけでなく、術後の清掃性を向上させ、歯周ポケットの除去を行うことができます。
写真4(左)治療終了後1年です。
一本も歯を抜いておりません。カリエスの除去、歯周病も改善されております。
歯肉を下げて歯周ポケットを除去しているので歯が長くなりそうですが、歯の位置関係、適合の良いクラウン(治癒過程を邪魔しないため歯肉と馴染んでくれるセラミッククラウン)により審美性も回復することができます。
写真5(右)臼歯部にも根尖側移動術や遊離歯肉移植を行い歯を守る環境補強を行っております。因にインプラントも4本埋入されております。どの歯か分かりますか?銀歯は前医の治療ですよ!
歯は小さいく削れる回数が決まっております!虫歯になったからといって何回も削ることができません!
歯を削ることを最小限にとどめ、健全な歯を残していくことは重要です!
しかし、どうしても再治療が必要になった場合は今後再治療しなくてもいいように徹底的に治療を行い、これ以上歯を削らないことが肝心だと考えております。
何度も何度も再治療するのは歯も時間も無駄になってきます。
これが本当のミニマムインターベーションではないでしょうか?
KEI dental clinic okusawaでは、インプラントだけではなく、高品質の審美治療、根管治療、歯周病治療、入れ歯治療、矯正治療を行い、治療後のサポートにも全力でバックアップいたします。
お口の中のことでお困りの方がいらっしゃいましたら、是非一度相談にお越しださい。