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根面は見えてきて滲みる。。。根面被覆と再生療法を用いた治療法

冬になり気温が低くなると歯が滲みる方が多いと思います。
歯が滲みる原因は色々考えられます。
滲みる原因として、虫歯、知覚過敏、咬合、歯周病による根露出、不適切なブラッシングによる歯肉の退縮。他にも様々考えられます。
一般的によくある根露出の治療法はCR充填です。
このCR充填は欠損部にプラスチックを詰める治療法です。
プラスチックは人間にとって異物のため歯肉に接すると更に歯肉退縮を引き起こします。
今回は、失った歯肉にプラスチックを詰めるのではなく、自身の歯肉を移植し歯肉を再建する治療を行いました。

 

  • 根面は見えてきて滲みる。。。根面被覆と再生療法を用いた治療法

犬歯の歯肉が下がり歯根が見えています。
約3mm程の歯肉退縮が見られます。
咬合の問題や、ブラッシングによって引き起こされていると考えられます。ここまで下がった歯肉付近にプラスチックで埋めると更なるし歯肉退縮の可能性が考えられます。
今回のオペの治療計画として根面を滑沢にし、骨再生と歯肉の再生を期待しエムドゲインを塗布、最後にctg(結合組織移植)を行う予定としました。
おそらく現段階での一番成績のいい術式だと思います。
 

 

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根面を滑沢にしてエムドゲインを塗布してるところです。
エムドゲインで失った骨の再生を期待できます。
また、移植した歯肉の生着を確実にします。
エムドゲイン塗布した場合のほうが術後のダウンタイムが短縮できほとんど疼痛や腫れが見られない場合が多いです。

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↑最後に口蓋部からctg(結合組織移植)を行い縫合して終了です。
術時間は1時間もかからないくらいです。
ctgは術後の腫れや痛みが少ないのも特徴的です。
 

↓術前、術後の写真です。
歯肉の厚みも出てしっかり根面が覆われているのが分かります。
厚い歯肉は歯肉退縮の予防にもなり長期予後を期待できます。

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