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時々歯がうずく…。いつまで経っても治らない…。

こんにちは。目黒線奥沢駅前2Fで歯科医院を開業しておりますケイデンタルクリニック院長羽場敬祐です。

ソチオリンピックも開幕しようとしております。日本選手のみなさんがんばってくださーい!
インフルエンザも流行っておりますが幸い風邪もひかず気合いで元気にやっております!

今日は歯医者にずーっと通っているが、歯のうずきが取れないいった症状のケースです。
歯がうずくには必ず原因があります。
1、虫歯が神経まで達して炎症を起こしてる場合
2、歯周病で歯周組織が炎症を起こしている場合
3、歯根破折
他にも色々ありますがこの3つの可能性が高いです。

今回は原因が歯根破折が原因のケースです。
歯根破折の場合はいくら虫歯治療や神経治療を行っても症状は改善しません。
歯根破折の場合、抜歯かセメントで接着させる治療方法があります。
セメントで接着させる方法もありますがだいたい2〜3年でまた歯根破折を起こしてくる場合が多いように思われます。
セメントで破折面を埋めても、咬合力は大変大きな負荷がかかってます。毎日食事の度に大きな力が掛かるわけで3年もすれば再度割れてくるのも分かるような気がします。

写真1・2(左右)何ヶ月も違和感が取れず治療のためクラウンを外してみました。虫歯と歯根破折を起こしていました。

元々2根の歯を半分に割った状態で保存されていました。ヘミセクション(2根の歯根を状態の悪い歯根を抜去し、状態のいい歯根を保存する方法)という術式で根を保存されていました。
ヘミセクションで長期予後を経過させるには簡単にできる術式ではありません。細かいテクニックや診断が大切になってきます。
不適切なヘミセクションにより虫歯の取り残しがあったため歯根破折を招いてしまってます。

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写真3・4(左・中央)今回は長期予後を希望された患者さんだったので、歯根破折を起こした歯を抜去し即時でインプラント治療を行いました。(シルバーで光が反射してるのがインプラント)
実はインプラントはどの歯科治療よりも簡単だと思います。
なぜなら確実に歯にする事ができ、しっかり噛める。そして治療計画も単純にでき長い目でみると短期間で治療を終了できます。また虫歯にもならず失敗が少ない治療方法です。
まずはご自身の歯が一番大切です。場合にもよりますが、失った歯の治療方法はインプラントが一番有効になってきます。

 

写真5(右)ちなみにヘミセクションと同じような術式でセパレーションと言われる術式。
ほぼ考え方の同じような術式です。しっかり歯肉を開き骨面を確認し、抜去する歯根、残す歯根の形態を考える事が大切です。実はかなり繊細な手術で、多くの事を考えなければならない手術になります!


ずーっと歯医者に通ってもよくならない場合は歯根破折の可能性も疑い、適切な治療をする事が大切です。
いつまでもずるずる治療を引っ張ることもなく前向きで建設的な治療を行うのもいいと思います。

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